【競馬】エリザベス女王杯は、レインボーダリアの大駆けに注意! (3ページ目)

 振り返ってみればこの馬、今年は大きいレースではことごとくピンク帽(大外の8枠)でした。クイーンS(4着)では14頭中13番枠、ヴィクトリアマイル(12着)では18頭中17番枠と、とにかく外枠を引かされています。もうこれはクジ運が悪いとしか言いようがありません。

 騎手の観点からいくと、外枠発走で競馬をするのは考えさせられるところがたくさんあります。真ん中辺りの絶好枠に比べると苦労するだけに、できれば今回は外枠を避けたいところでしたが、なんと、また外から2番目の16頭中15番枠を引いてしまいました。こんなことがあるんですね、驚きました。

 京都の芝2200mはスタートしてからコーナーまでの距離がやや短く、この枠では1コーナーへの入り方が少し難しくなりました。それでも外回りコースで、連続開催の開催6週目の馬場なら内、外の差はそれほどなく、そんなに不利にはならないと思います。少なくとも、前走よりはかなりマシです。

 鞍上の柴田善臣騎手は、意外にも前走が初騎乗でした。馬にも上積みはあると思いますが、2回目の騎乗となるジョッキーとしての上積みもかなり大きいと思います。昨年のパフォーマンスが発揮できれば、勝ち負けできる可能性も十分にあるのではないかと思っています。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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