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「黄金世代」河本結はなぜ復活できたのか――永久シードプロが彼女の「成長」を見た瞬間 (2ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki

 NEC軽井沢72では、初日、2日目と「66」という好スコアを出して堂々の首位。ただ、最終日はノーバーディーの「73」と厳しい戦いを強いられました。結構いやらしいサイドにティーショットを外して、それで苦しいゴルフになってしまいました。

 それでも、(ティーショットを)左サイドのバンカーに入れてしまった5番ホールでは、そこから手前の池を越してグリーンを狙っていく難易度の高いショットをしっかり打ってパー。そのほかのホールでも、しのいで、しのいで、という内容でした。

 ショットメーカーの人がティーショットで苦戦し始めると、あきらめが早くなったりすることが多いのですが、彼女はそうした状況にあっても粘りのゴルフができた。それが、優勝につながったと思います。

 明るい性格でスター性もあって、人にアピールする資質もある選手が、ノーバーディーで勝てるゴルフをやった。私は、そこに彼女の成長を見た、と思いました。

 もともと攻めのゴルフに、粘りがプラス。つまり、たくましさが加わって、ゴルフの質が変わったな、という印象も受けました。今後の河本結さんのゴルフが、一段と楽しみになりました。

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