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【木村和久連載】スムーズな進行と他者への迷惑解消へ、「ビギナールール」の活用を! (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa

 というわけで、折衷案を提案したいと思います。ビギナーだけが採用できるローカルルールを設定しましょう。

「ビギナーはバンカーをウェイストエリア(waste area)扱いにできる」――この一文を付加してはどうでしょうか。

 ウェイストエリアとは、荒れ地のこと。アメリカのコースに多く存在し、そこでは正式にソールしてショットが打てます。

 だからまず、ソールして打ってみる。次第に慣れたら、正式なバンカーショットを打つ。当分、これでいいと思います。実際のところ、気づかずにソールして打っている初心者は結構いますけどね。

(4)空振りはカウントしない
 最近、ティーイングエリア内のチョロは無罰でティーアップして打ち直せるようになりました。正式ルールでさえ、初心者に歩み寄っているのですから、初心者の空振りは多めに見てあげましょう。

(5)ティーショットのOBは前進4打(ショートホールは前進3打等)を選べる
 今は、ほとんどのホールで前進3打、あるいは前進4打がありますが、たまにないホールもあります。そういうときは、臨機応変に仮設の前進ティーを作って、初心者にはそこから打ってもらいましょう。そのほうが、初心者も精神的にラクになるだろうし、進行も早くなっていいです。

(6)スルーザグリーン6インチプレースの採用
 ゴルフはありのままに打つべし、という原則があります。けど、初心者にとってはそれが難義。やはり、最初のうちはスルーザグリーン6インチプレースを採用し、難しいライやベアグランド、ディボット跡などからのショットは避けていいんじゃないでしょうか。

 スルーザグリーン6インチプレースは、決してズルい行為とか、甘やかしているとか、ではないと思います。

 たとえば、自分のホームコースでスコアを提出して、ハンデ申請をするとしますよね。その際、スコアカード提出欄には「プリファードライをしたか?」というチェック欄があります。それは、コンディションの悪いライで、ボールに泥がついたりする場合、それを拭いて6インチ程度場所をズラせる処置です。

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