【木村和久連載】「休むもゴルフなり」。今一度、自らのゴルフ人生を振り返ってみては? (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ゴルフにおいても長期で休むはめになった時は、その原因を究明し、今後はそうならないように心がける。それが、大事です。

 これからの冬場、ゴルフ場ではポケットに手を突っ込んで歩かないようにしましょうね。

●トーナメント観戦
 普段からプロトーナメントはテレビでよく見ていますが、休んでいる時は欠かさず見ていたような気がします。日本で開催されたPGAツアーのZOZOチャンピオンシップなんか、入院中で暇なもんだから、午前のラウンドからBS放送でがっつり見ていました。

 それにしても、松山英樹選手の強いこと。2位に5打差のぶっちぎり優勝で、まさに王者の風格が漂っていました。

 実際のところ、最終日の17番ホールまでは、2位とはわずか2打差。最後に並ばれる可能性もあったのですが、相手がボギーを叩く一方で、松山選手はイーグルフィニッシュ。以前、タイガー・ウッズが優勝した時のような、オーラを感じました。

 しかも、「調子は今ひとつだったけど、みなさんの応援があったから、頑張ることができた」なんて、大人のコメントを出すじゃないですか。松山選手、好感度がさらにアップしました。

 一方、女子では渋野日向子選手が樋口久子 三菱電機レディスで優勝。プレーオフを制して、今季2勝目を飾りました。この戦いにも身震いしました。

 今年の中でも大いに盛り上がったトーナメントを存分に堪能できた点は、ゴルフを休んでいてよかったのかな? そう解釈したいと思います。実際、渋野選手の最後まで絶対に諦めない精神――これには、とても勇気づけられましたからね。

●健康に留意
 網膜剥離と言うと、顔面を強打されるボクシングの選手がよくなる病気と思っていましたが、今回老化でもなることを知りました。要するに、網膜からの出血です。それは、動脈硬化の"シグナル"と受けとっても構わないと思います。

 ですから、現在は懲りて、バカ食いは控え、散歩多めの人生を送っています。断食するようなダイエットはイライラするので、ただひたすら歩くようにしています。

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