【木村和久連載】ラウンドとは別の癒し。ゴルフ版「男の隠れ家」を探る (3ページ目)
(3)ゴルフ倶楽部のサロン
名門ゴルフ場のサロンには、本物の暖炉があって、なぜかボトルキープができるシステムがあります。ラウンドを終えたあと、そこでスコッチやブランデーをグイッと飲むんですよね。
メンバー専用のラウンジを設けている倶楽部もありますから、選ばれし者として、そこで一杯やるのもまた格別でしょう。
そもそも倶楽部は、メンバーの親睦の場です。だから、メンバーにとってはクラブハウスが"男の隠れ家"となるわけですね。
だいたい、お金持ちのお爺ちゃんメンバーとか、ラウンドを終えてから銀座や六本木まで繰り出す体力はありません。しかも、眠いし。そのため、倶楽部で一杯やるのがちょうどいいのです。
その後は、息子や秘書が代わりに車を運転してくれたり、ハイヤーを頼んだりして、家に帰るというわけです。
(4)インドアスタジオ
最近脚光を浴びているのは、インドア型のゴルフ練習場です。ネットまでの距離はほんの数メートルですが、最新の弾道解析システムにより、自分の打ったショットがどんな球筋なのか、科学的に分析してくれます。
練習場に行くのはたいてい休みの日が多いのですが、ゴルフスタジオは通勤の帰りに寄れるので、1年を通じて利用可能。そういう意味では、使い勝手が非常によろしいのです。
会員になれば、平日は使い放題のサブスクプランもあったりして、"隠れ家"としての利用価値もすこぶる高いです。
また、単にボールを打つだけのスタジオとして注目されているのが、フィットネスクラブのドライビングレンジです。
そこは、高級な弾道解析マシンの設置は少ないのですが、ジムやサウナ、ジャグジーなどがそろっている施設なので、使い出は相当あります。
貸しクラブで打つのが嫌、という方には向いていないかもしれませんが、そこは、貸しクラブだからこそ、新しい発見や自分の癖が発見できる、という発想に切り替えて利用すべきでしょうね。
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