【木村和久連載】ラウンドとは別の癒し。ゴルフ版「男の隠れ家」を探る (4ページ目)
(5)ネオン街のゴルフバー
以前、六本木にゴルフウエアを身にまとった女の子を集めたガールズバーがありました。サンバイザーをかぶって、ポロシャツにキュロットスカートといった姿で接客するのですが、そこそこ人気でした。
接客している子たちはほぼゴルフをやっていませんでしたが、大きな液晶画面には絶えずPGAツアーの映像が流されていて、雰囲気はありました。
ただ、女の子はゴルフを知らないからゴルフの話はできませんし、そこに来たお客さん同士でゴルフの話をするのもおかしなもの。ならば、ゴルフ好きがそこで飲まなくてもいいのでは? と思ったりもしました。
けど、ゴルフ好きと夜のネオン街好きは、妙にかぶることがあり、こういうマーケットもありだったかな、と。
そういえば、この原稿を書いている最中、久しぶりにゴルフをして、みんなで一緒に電車で帰ろうとしました。ところが、最寄り駅に到着したら、事故で電車が止まっているとのこと。
じゃあ、仕方がない。電車が動くまで、駅前の店で飲んで待つか、となった次第です。
これがまた、結構楽しい。これもひとつの"男の隠れ家"だったのですね。
コロナが明けて、景気が本格的に戻ってきたら、どこかに"隠れ家"を見つけて、わいわいやりたいなと思っています。
木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。
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