吉田優利が悔やむ1年目「想定していなかったことが次々に起こった」 (3ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

――開幕を目前に控えて、宮崎で合宿を消化されました。

「はい。辻村(明志)コーチと、コーチに師事するプロ全員で合宿をこなしました。毎日練習して、コースに出ていました」

――重点的に取り組んでいた課題などはありましたか。

「とにかくパーオン率を高めたいので、アイアンの精度にこだわって練習していました。フィジカルの強化にもフォーカスを当てていました」

――確かに昨年のスタッツを見ると、パーオン率は67位。平均パット数が6位ですから、セカンド、アプローチの精度が上がれば、バーディーの数も増えていくような気がします。

「ナショナルチーム時代から、毎試合のスタッツを機材に入力して、分析することを習慣にしていました。昨年はとにかくパーオン率の低さが浮き彫りになりました。

(自分は)もともとショートゲームで(スコアを)拾っていくタイプのゴルファーだと思っていますが、ショートゲームが悪ければ、戦えない。アイアンショットがよくなれば、バーディーパットを打つ回数が増えるじゃないですか。そういう環境を作りたいので、今はアイアンを重視して練習しています」

(つづく)

吉田優利(よしだ・ゆうり)
2000年4月17日生まれ。千葉県出身。身長158㎝。血液型O。2018年に日本女子アマ、日本ジュニアを制した「プラチナ世代」を代表する選手のひとり。昨年からツアー本格参戦を果たし、12試合に出場。2020-2021シーズン現在の賞金ランキングは57位(獲得賞金817万1200円)

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