【木村和久連載】倶楽部メンバーになる――あなたに合う入会方法とは? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 逆に、私のように誰も知らないでメンバーになると、ひとりで競技にエントリーするので、毎回新しい知り合いができるのです。

 どっちがいいか、という問題ではないのですが、倶楽部では「派閥を作りたがる」タイプと、「一匹狼で群れをなさない」タイプとに分かれます。これは、間違いないですね。

自らのゴルフ人生において、一度は「倶楽部ライフ」を堪能してみるのも悪くはありません。illustration by Hattori Motonobu自らのゴルフ人生において、一度は「倶楽部ライフ」を堪能してみるのも悪くはありません。illustration by Hattori Motonobu 足かけ15年ぐらいメンバーでいましたが、一度競技にどっぷりハマって、入賞を目指すのは悪くないです。

 中学、高校と運動部でしたが、補欠で終わりました。だから、極端な言い方をすればスポーツで選手になったことはありません。そういう意味では、40歳を過ぎて、初めてスポーツ競技の選手になれて、しかも競技会で優勝まで経験するなんて、夢のようでした。

 特に2日間で行なわれた大きな競技では、2日目に最終組でのスタートでした。プロのトーナメントみたいで興奮しましたね。おそらく、この最終組の4人の中から優勝者が出るわけですから、なおさらです。

 そうして、見事に優勝。「競技に参加してよかった!」と思う瞬間です。

 けど、こうして頂点を極めると、人間はマンネリになり、次第に勝てなくなります。それもまた、アマチュアゆえ、仕方のないことです。

 テンションはそう長くは続きません。そうしたらまた、普通に遊びに行って、メンバー同士でラウンドすればいいだけです。

 長い人生、一度は倶楽部ライフを満喫し、競技で入賞したいですよね。機会があれば。ぜひトライしてみてください。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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