【木村和久連載】コースを褒めてほしいメンバーさんへの有効な対処法 (4ページ目)
ところで、やたら混んでいて、メンバーが多い大衆コースもあります。いつも渋滞ですが、こういうコースのメンバーさんは、メンバーの腕前を自慢してきます。
「うちはメンバーが多いから、層は厚いよ。クラブ対抗は常に上位だから。名前だけの名門コースなんかにゃ負けいないよ」ってね。そういうあなたは、クラブ代表ですか? と聞きたくなりますが、そこは突っ込まないでおきましょう。
(4)名物ホールを褒める
たいてい、どんなコースでも"名物ホール"というものがあります。そこを褒めてあげるのが、最も無難で賢い方法だと思います。
私が以前メンバーだった鶴舞カントリー倶楽部にも、「鶴舞のアーメンコーナー」と言われるポイントがあります。東の12番から数ホールが微妙に曲がりくねったレイアウトになっていて、刻みどころを間違えると、大変なことになりました。「アーメンコーナー」と呼ぶのは大げさですが、競技の時は確かに厄介でした。
このようなシグネチャーホールというのは、必ずあります。大概、お茶屋が前にある池越えのショートホールなんかがそうで、そこで「うっとりしますね。しばらくここに佇んでいたい」と言えば、メンバーさんが売店でコーヒーの一杯でもおごってくれるんじゃないでしょうか。
メンバーさんにコースに誘われたら、そこはかとなくコースを褒める――これぞ、最大にして、最も重要なマナーです。それさえうまくこなせれば、メンバーさんよりいいスコアを出しても、笑って許してくれますよ。
木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。
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