【木村和久連載】コースを褒めてほしいメンバーさんへの有効な対処法 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ついでに言うと、褒め方の話ではありませんが、たまに河川敷コースなどで、フェアウェーがボソボソで、いたるところで芝生がハゲていて、ベアグランドがむき出しのコースがありますよね。そういうコースに出会ったときは、「ここで100を切ったら、他のコースなら80を出せる」と思えばいいのです。

 さすれば、あら不思議、ボソボソの河川敷コースがいつの間にか、全米プロが開催されるコース並みの、難易度の高いコースに思えてきますから......って、これまた、なんだかなぁ~。

(2)非常に簡単なコース
 距離が短くて、簡単なコースってありますよね。ドライバーで打ったら、セカンドはほとんどショートアイアンでグリーンを狙えるようなところです。

 ゴルフは簡単すぎてもつまらないものです。攻略する醍醐味があっての遊びですから。そういうコースを褒める場合はこうです。

「やたらと自信のつくコースだから、スランプに陥ったら、ここでリハビリするといいかも」

 他に「究極のかませ犬コース」とか「『みんなのGOLF』リアル版コース。打ったら、誰もが虹を見る」って、もう褒めすぎで笑い出しそうです。が、度がすぎると、メンバーさんの顔が笑っていない場合があるので、ほどほどに......。

(3)コースに褒めるところがない場合
 どう頭をひねっても、コースにおいてお世辞さえ言えない場合があります。その時は、他の部分を褒めればいいのです。

「キャディーさんやスタッフさんは、みんな若くて綺麗だ」と言うのがいちばん無難で、相手も喜びます。

 最近のゴルフ場は、若い女性を結構雇っています。それは、単に世代交代です。ゴルフ場から見れば、人件費の高い中堅どころを雇い続けるなら、人件費の安い新人を雇ったほうが、経費的に安く済むし、コースも活性化するからです。

 その他、「レストランの食事が安くて美味しい」というのも、定食屋みたいですが、無難な線でアリかと思います。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る