プラチナ世代の注目ルーキー吉田優利「大事にしているのは頭を使うこと」 (3ページ目)

  • 柳川悠二●取材・構成 text by Yanagawa Yuji
  • 繁昌良司●撮影 photo by Hanjo Ryoji

――昨年5月、渋野選手が優勝したワールドレディス・サロンパスカップで4位タイと好結果を残しました。あの経験は、実力を推し量る物差しになったのではないですか。

「う~ん、そうでもないですね。よかったのは、あの1試合だけで、その後は(プロのトーナメントで)予選落ちもしましたし、予選を通過できてもギリギリだったりしたので」

――3日目、最終日の2日間、渋野選手とペ・ソンウ選手と同組(最終組)でした。先輩プロのプレーを間近で、どうご覧になっていましたか。

「おふたりはパターがうまくて、ボコボコ入れていました。それに、ショットもよくて、とにかくゴルフのバランスが優れているな、と。日向子さんは、とりわけパターが突出してうまい、というのが印象的でした。

 パターだけがよくても、ショットだけがよくても、ここ(プロの舞台)では戦いにはならない。両方の状態がよくないと優勝できない、と痛感した決勝ラウンドでしたね。

 追う立場だった自分も悪くはなかったんですけど、間近にいながら、テレビでおふたりの優勝争いを見ている感じで、とにかくおふたりのプレーをきちんと見ることに徹して、マネジメント的な情報を得るようにしていました」

――そういった姿勢は、ご自身がプロではなく、アマチュアという立場だったからですか。

「いえ、誰と回っても同じです。たとえば、プロになった私が、アマチュアの子と回る機会があったとしても、その子のスイングもしっかり見るし、その子のプレーから、いろいろな情報を得ようとする姿勢は変わりません。

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