2019.11.22

渋野日向子がダボに「プチーン」も
好発進。面目躍如のパットが冴える

  • 杉山茂樹●取材・文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 一方、渋野は17番のパー5でピンチに見舞われた。距離はさほど長くはないが、グリーンに向かう花道を狭めるようにして、両サイドから池が迫っている、2オンが狙いにくいホールだ。

 渋野は残り222ヤードのセカンドを6番アイアンで刻んで、第3打の残りは92ヤード。これを、52度のウエッジで打った。

 その瞬間だった。突然、遠くから見ているこちらにもハッキリとわかるアゲインストの強風が吹いたのだ。そんなアンラッキーに見舞われた結果、第3打はショート。グリーン手前のラフに捕まった。

 フェースを開いて打ったロブショットのアプローチは、4mオーバー。さらに、パーパットもほぼ同じ距離だけ外してしまった。痛恨のダブルボギーを喫した渋野。スコアを1オーバーとして、鈴木との差は3打差に開いた。

 続く18番パー4。渋野はショックを引きずることなく、彼女らしさを存分に発揮する。残り115ヤード。ピッチングで狙った第2打をピンの根元に落として、難なくバーディー。バウンスバックを決める。

初日、得意のパットが冴えわたった渋野日向子 これが、布石になったのだろう。アウトの2番パー4で、再びセカンドショットをピンの根元につけてバーディーを奪うと、渋野の勢いは止まらなくなった。

 4番パー4、5番パー5、8番パー3、9番パー5とバーディーを重ねた。とりわけ光っていたのが、サッと構えてサッと打つパッティングだ。4番では3~4m、8番では5m、9番では2.5mのパットをあっさりと沈めた。平均パット数(パーオンホール)のランキングで1位に立つ、その面目躍如という感じだった。

 翻(ひるがえ)って、同ランキングで渋野に続く僅差の2位という鈴木は、アウトに入ると、ツアー3連勝を飾った過去3戦なら間違いなく入れていたはずのパーパットを立て続けに外した。結局、後半はスコアをひとつ落として、1アンダー、36位タイで初日のラウンドを終えた。

 渋野のスコアは、5アンダー。首位に立った森田遥の7アンダーに次ぐ2位タイで2日目に向かうことになった。