畑岡奈紗vs渋野日向子。メジャーで輝く若き2人の明暗を分けたもの (5ページ目)

  • 杉山茂樹●取材・文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 そして、来年の東京五輪について、畑岡はこう語った。

「この1勝で、少し出場に近づいたかな。でも、世界に出ていくと、まだまだまったく力不足なので、来年までにもっといい準備をしていきたい。一生に一度のことなので、悔いなくできればいいなと」

 今季の海外メジャーでは3度の予選落ちを味わうも、国内メジャーは2戦2勝。先月の日本女子プロ選手権に続く優勝だ。日本オープンに限れば、過去4度の出場で3度も優勝。その強さには、脱帽である。

 ただ、畑岡が本当にほしいのは、五輪の金を含めて、海外メジャーのタイトルだ。片や、渋野がほしいのは"真の実力"か。

 畑岡vs渋野――。今季の戦いは、まだ何試合か残されている。今後の"ライバル対決"からも目が離せない。

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