【木村和久連載】善行の押し売りか。「ターフエイド」をどう考える? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 だったら、我々アマチュアも、楽しくプレーに集中したい!

 砂埋めの苦行は忘れてもいいけど、つまみは忘れるな。長いタラを食べながら、食いちぎったところをスマホで撮って、インスタでアップする――今や、そういう時代なんですよ。

●折衷案はあるのか?
 最初からゴルフ場側が、「メンテナンスをやる人がいないので、なんとかディポット跡の砂埋めを協力してください」と言ってくれれば、「そうなの。じゃあ、仕方がないね。砂撒きぐらいは手伝うか」という気持ちになります。

 それを頭ごなしに、「マナーだからやって」と言われても、善行を強制しているようなもの。そういう善行の押し売りは苦手です。

 折衷案としては、山盛りの砂を撒いたら、クラブハウスのコーヒー券をくれるとか。そういうことでいいんじゃないでしょうか。

 我々は、平日に1万円ぐらい払って、コンディションのいいコースで、ラウンドをする権利を得ているのです。コンディション作りに関して、決してさせられる側ではありません。あしからず。

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