【木村和久連載】ゴルフライフ。メンバーとビジター、どっちが得か (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(2)予約
 俗に言う名門コースは、よっぽどのコネやイベントがない限り、ビジターでの予約はできません。そこは、メンバー有利です。

 ビジターがプレーする抜け道としては、名門コースで開催されるコンペに呼ばれればいいのです。あとは、メンバーの友だちを探す、あるいはオープンコンペを見つける、はたまた定休日などのビジターセルフプレー開放デーや、地域開放デーに参加するなど、"隙間"を狙えば、名門コースでラウンドできます。

 厳密に言えば、平日でもメンバー同伴を義務づけているコースは、軽井沢ゴルフ倶楽部や、関西の名門・廣野ゴルフ倶楽部など、数えるほどしかありません。

 神奈川にある超名門コースでは、クレジット会社の某プラチナカードを使って予約するビジター客は、例外的にラウンドを認めることを理事会で決定しています。

 食事と合わせると、平日でもプレー代は4万円くらいします。1組4人で16万円ほどの売り上げ。これは、クラブ運営にとって大きな収入になります。わざわざそれだけ支払ってプレーしてくれるなら、「どうぞ、いらしてください」とプレー可能にしたそうです。

 結局、1回ラウンドしてみたい方は、コネを使えばいいのです。それでもし、その名門コースの雰囲気や運営、メンバーの質を気に入れば、大枚をはたいてメンバーになればいいのです。

 予約なしでふらっと行っても、我が家のような扱いを受けて、コースにいるみんなが優しい。それが、メンバーの魅力ですかね。

(3)ビジターのメリット
 ビジターとしてのメリットは、たくさんあります。

 まず、日本の9割5分ぐらいのコースは、予約サイトを使えばプレーできます。ひとつのコースにとらわれず、万遍なく、さまざまなコースを楽しみたい人にはオススメです。

 余計な維持費、年会費などもないので、コスト的には割安で済むでしょう。単に、いろいろなところでゴルフをしたいなら、ビジターライフが最高です。

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