PGAツアーへの新たな道を切り開いた、新鋭・小斉平優和の挑戦 (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 このチャイナシリーズ、以前はオメガ・チャイナツアーという名称で、アジアンツアーの下部ツアー的な存在だった。それが2014年、PGAツアーと中国ゴルフ協会が提携し、現在の形式で行なわれるようになった。

 ツアーオペレーションを行なっているのは、中国と世界のスポーツをつなぐため、中国におけるあらゆるイベントを手がけるシャンカイスポーツ。2017年、同ツアーの開催は一度中断してしまったが、2018年から再び4年契約が成立し、今季は14試合が開催された。

 チャイナシリーズには、世界中の選手が参戦できる。ひとつ特徴的なのは、同ツアーに参加するための予選会は3回行なわれるが、そのうち1回は「メインランドチャイナ」と称し、出場が認められるのは中国人だけとなっていること。それだけ、中国におけるゴルフの発展に力を入れているのだ。

 現在のツアー形式となった2014年以降、同ツアーのトーナメントを制したチャンピオンは、アメリカ、オーストラリア、カナダ、香港、台湾、ニュージーランド、タイ、韓国、そして中国と、9つの国と地域におよび、計32名に上る。

 初年度の2014年に賞金王となったのは、シーズン3勝を挙げた李昊桐(リ・ハオトン/中国)。当時、まだ19歳だった。

 翌年、リ・ハオトンはウェブ・ドット・コムツアーに出場。現在は欧州ツアーのメンバーとして活躍し、今年のドバイデザートクラシックで同ツアー2勝目を挙げている。

 注目の小斉平は、ウェブ・トッド・コムツアーの出場権順位をさらに上げるため、今後は12月の最終予選会にも参戦する見通し。チャイナシリーズから米ツアーへの新たな道を切り開いた小斉平の飛躍に期待したい。

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