【木村和久連載】猛暑襲来。ゴルフの五輪会場は埼玉のままでいいの? (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 名門倶楽部のメンバーは"金持ち喧嘩せず"の精神で、お互いのコースを行き来しているわけです。なんともまあ、優雅ですなぁ~。

 その間、埼玉北部をはじめ、関東の名門コースの夏ゴルフなんて、普段は滅多に利用できないビジターばかり。夏料金で安くなるからと、メンバーにお願いしてラウンドさせてもらっているのです。

 だから、夏にオリンピックを開催するので、コースを貸してくださいと言えば、「どうぞ、どうぞ。うちのメンバーはみんな、避暑に出ていますから」と言ってくるわけです。

異常な暑さが続く日本。ホント、2年後の東京五輪が心配ですね...異常な暑さが続く日本。ホント、2年後の東京五輪が心配ですね... 何はともあれ、日本は外国人から見たら、単なる島国です。埼玉と長野の違いなんてわかりません。だいたい晴海の選手村から、埼玉北部へ行くのと軽井沢へ行くの、どっちが近いでしょうか? 新幹線を使ったら、軽井沢のほうが近く感じるんじゃないですか。

 別に選手は選手村から通わせなくても、軽井沢にはホテルが山ほどあります。ゴルフ場もプリンスホテルの『軽井沢72ゴルフ』なら駅前だし、どう考えてもそちらのほうが、ホスピタリティも高いと思います。ゴルフ場は涼しいし、選手を泊めてプレーさせれば、それで終わりですよ。

 コースは、ロバート・トレント・ジョーンズ親子が設計。世界アマをはじめ、たくさんのトーナメント開催実績もあります。

 まだ2年あります。勇気ある決断を、そろそろしたほうがいいんじゃないでしょうか?

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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