ミケルソンら「オヤジ勢」が復調。マスターズで松山、トーマスと激突 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 WGCの勝者としては、ビジェイ・シン(フィジー)の45歳5カ月を抜いて、最年長優勝記録を更新。24歳のジャスティン・トーマス(アメリカ)とのプレーオフを制した、見事な勝利だった。

「今の僕は、体力も気力もとても充実している。よかったときのスイングを取り戻し、今がベストなところもたくさんある。実際にティーショットは、僕のキャリアの中でも最も好調な状態にある」

 大ベテランのゴルフであっても、"ヤングガン"を相手に戦えることを証明したミケルソン。その表情は、今なお自信に満ちあふれていた。

 ミケルソンが勝利から遠ざかっていた4年半あまりの間に、台頭してきたヤングガンがたくさんいる。松山もそのひとりだが、すでに今季2勝を挙げているトーマスは、今最も勢いのあるヤングガンと言えるだろう。

 昨年は"松山キラー"として、ことごとく松山の前に立ちはだかった。一番のハイライトは、昨年8月の全米プロ選手権。松山との熾烈な争いを制して、トーマスはメジャー初優勝を飾った。そしてその勢いのまま、フェデックスカップ王者にも輝いた。

 そのトーマスが今回、ベテランのミケルソンに屈した。プレーオフ1ホール目で敗れた彼は、こうコメントを残している。

「もちろん、負けたことはとても悔しい。だけど、フィルが勝ったことはゴルフ界にとってとても素晴らしいこと。僕たちも、これからずっと長いこと勝つことができるんだ、と思える。何より、フィルの努力を考えると、ものすごくうれしかった」

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る