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ファンの暴言に激怒のJ・トーマス。
タイガー復調で観客もエキサイト (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 そうして、ウッズに話を聞いたトーマスは、自らに対してこんな決め事をしていた。

「勝たなくてもいい。とにかく、優勝するチャンスのある位置でプレーすること。その結果、勝つことができれば、それは素晴らしい」と。

 トーマスが続ける。

「勝利だけを求めると、自分が苦しくなってしまう。だから、優勝争いの近くにいることが大事だと決めた。そういう意味でも(今季)2勝目を挙げられたことは本当に幸運なこと。大きなプレッシャーから解き放たれた気分だ」

 明確な目標を定め、自らの決め事をきちんと実践しているトーマス。直近32試合で7勝をマークし、勝率はなんと21%超えと、圧巻の成績である。

 ちなみに、ウッズはこれまでのキャリアトータルで勝率24%。断トツに高い記録を保持している。 

タイガー・ウッズからアドバイスを受けたというジャスティン・トーマス(左)タイガー・ウッズからアドバイスを受けたというジャスティン・トーマス(左) ところで、今季も順調に勝利を積み重ねているトーマスだが、今大会では地元のウッズが参戦したこともあって、興奮したファンと思わぬトラブルを起こしている。

 最終日、優勝争いの真っ只中にあった16番ホールにおいて、ティーショットを放つ前のトーマスに、ファンのひとりが「池に打ち込めばいいのに」と叫んだ。

 その際は、トーマスも気にする素振りも見せず、フェアウェー方向にナイスショットを放った。だが、そのショットに対して「バンカーに入れ!」と再びファンが大声を発した。

 それには、さすがのトーマスも怒りを爆発させて「今のは誰だ!?」と応戦したのだ。

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