松山、トーマス、スピース。「ヤングガン」が掲げた2018年の目標 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

「(具体的な数字を示した)全部の目標は、シーズンが終わったから公表するよ。それでも、ひとつ例を挙げるなら、リッキー(・ファウラー)のようにサンドセーブの数字は高めたい()」
※サンドセーブ=グリーン周りのバンカーから1パットで沈めるセーブ率。その部門において、ファウラーは昨季、68.66%でツアー1位。片や、トーマスは48.21%でツアー122位だった。

 そしてトーマスは、最後にこう語って気を引き締めた。

「昨季はグレートイヤーだった。だからこそ、(驕ることなく)今年も少しずつ地道な目標を達成していくだけ」

 翻(ひるがえ)って、「新たなマインドセットで今年は戦う」と、精神面を大きな目標に掲げたのは、ジョーダン・スピース(24歳/アメリカ)だ。

 メジャー3勝を含めて、すでにツアー通算11勝をマークし、ツアーを席巻する"ヤングガン"の中でもトップを走るスピース。その成功は大いに称えられているが、"苦い過去"が彼をずっと苦しめていたようだ。

「2016年のマスターズで、僕は最終日のバックナインでミスショットをして勝利を逃した。その失敗にはたくさんの批判の声があった」

 2016年マスターズ。前年の覇者スピースは、初日からトップを快走して誰もが連覇を達成すると思ったが、最終日の12番パー3で2度の池ポチャ。目前に迫っていた優勝を逃した。その後、世の中でさまざまな反応があったことは確かだ。

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