【木村和久連載】冬場にゴルフができる、日本列島の北限はどこか? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そもそも「雪が降らないなら、ゴルフはできる」理論は、スコットランドから伝来しています。

 あちらでは、あんまり寒いからウイスキーの小瓶を持って、ちびちびやりながらラウンドしていたそうです。その小瓶がなくなる頃合いが、ちょうど9ホールぐらいだったので、それを"ハーフ"にしたという都市伝説が残っています。

 スコットランドの冬も半端なく寒いですが、以前に行ったことのある人の話だと、グリーンはずっと凍っているから、本グリーンをクローズにして、フェアウェー上に冬用のサブグリーンを作ってプレーしているところもあるそうです。

 グリーンもフェアウェーも凍っているからさして違わないって、どんだけ寒いやら、ですね。

 さて、日本の冬場の、ゴルフの北限はどこなのか?

 宮城県の沿岸部は大丈夫です。じゃあ、岩手県はどうなんだ?

 岩手県のゴルフの盛んなエリア、一関~盛岡は内陸部にあってちょっと寒いですが、ゴルフ場の案内を見ると、根雪になるまで営業しているそうです。数年前の報道では、暖冬でまったく雪が降らず、スキーやスノボを計画していた人がそれらを断念。そんな人たちに代わって、ゴルファーが復活し、通年でゴルフをやっていた、という話もありました。

 これが、青森県に行くと、年明けの厳冬期はクローズというコースが多いです。ということは、今のところ、日本で冬場にゴルフができる北限は、岩手県なんでしょうか。

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