【木村和久連載】ゴルフ場の落とし物&忘れ物には「ドラマ」がある! (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 実はここ半年の間に、長年使用してきたアプローチウェッジをなくしました。それが、どこのコースで紛失したのか、皆目見当がつかないのです。自宅でクラブのラインナップを調べているときに、ふと気づいたんですから。

 思えば最近、「アプローチウェッジは中途半端で、使いでがない」という記事を書いていました。たぶん、それを察したウェッジが、拗(す)ねて失踪したんだと思っています。

 その失踪したアプローチウェッジに敬意を表し、今はアプローチウェッジをキャディーバッグには入れていません。木村家では、現在アプローチウェッジは"永久欠番"扱いとなっています。

 いつか、どこかのコースでひょっこり現れるかもしれません。鉛をベタベタ貼っているので、見間違うクラブではありません。可能性の低い再会を祈りつつ、粛々とラウンドする今日この頃です。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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