今年は松山英樹が刻むか。全英OP、ロイヤルバークデールの「伝説」 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 オメーラが勝ったこの年の大会は、ジャスティン・ローズ(イングランド)にとっても忘れられないものとなった。当時17歳でアマチュアだったローズは、首位と2打差の4位に入る健闘を見せた。そして、そのままプロ転向を決意した。

 あれから19年、その間にローズは2013年の全米オープンを制してメジャーチャンピオンに輝き、昨年はリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した。しかしながら1998年大会以降、15回の出場を数える全英オープンではトップ10入りできたのが、2015年大会の6位と一度だけ。「(その成績には)自分でも驚いている」とローズは語る。

「でも、このコースに来て、当時(1998年大会)どれだけのびのびとプレーしていたのかを思い出した。ショートゲームにも自信があった。今週は同じようなプレーをしてみたい」

 今季は、マスターズでセルヒオ・ガルシア(スペイン)と優勝を争ったローズ(結果は2位)。地元、全英オープンでの奮起が期待される。

 ロイヤルバークデールで開催された前回大会は2008年。パドレイグ・ハリントン(アイルランド)が、欧州勢として102年ぶりの大会連覇を達成した。はたして、今年はどんなドラマが生まれるのだろうか。

 日本勢は今年、世界ランキング2位で優勝候補にも挙げられている松山英樹が唯一予選を通過。首位と6打差の10位タイで決勝ラウンドに臨む。ロイヤルバークデールの歴史にその名を刻むことができるのか、その戦いぶりに注目したい。

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