ツアー予選落ち続きでも、石川遼は「これからが勝負」と前向きなわけ (2ページ目)
では、残り5試合となった石川を待っている、今後のシナリオはどういったものか。
石川は現在、2つのポイントレースを頭に入れて戦っている。ひとつは、公傷制度で出場できる20試合で、昨季125位のポイント(454ポイント)を超えること。それが実現できれば、20試合を超えても、今季の残り試合はそのままシード選手として出場できる。
現在の獲得ポイントは「137」と記したが、これはあくまでも今季のポイント条件で加算されたもの。昨季と今季とでは獲得ポイントが微妙に変更になっているため、公傷制度による石川の獲得ポイントは昨季のものも採用されていて、実際は192ポイントとなる。ただ、それでも昨季125位のポイントを超えるには、残り5試合で262ポイントが必要となり、かなり厳しい状況だ。
しかし、これはあくまでも今季を戦うためのポイントレース。石川が本当に必要としているのは、来季のシード権獲得である。それがもうひとつのポイントレースであり、石川にとっての"本命"だ。
石川は、残り5試合で昨季の125位を超えることができなければ、以降の試合はまったく出場できなくなるのか? というと、決してそうとは限らない。残り5試合を消化して今季のシード権を失っても、推薦などを得られればそれ以上の試合出場は可能。メジャーやWGC(世界選手権シリーズ)の週に開催される"裏トーナメント"であれば、石川のランキングでも出場できる可能性は高まる。
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