「ありえないほど真っ直ぐ飛ぶ」。石川遼、今年初戦でドライバーに快音 (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

◆ドライバーショット
 この4日間で、石川本人の評価が最も高かったのは、ドライバーだった。初日、2日目においては、「自分で言うのもなんだけど、ありえないほど真っ直ぐ飛んでいった」というほどの好調ぶり。実際、ほとんどフェアウェーを外すことがなく、ティーショットでは心地いい快音を響かせていた。

 3日目は、出だしの1打目から右に大きく曲げてOB。前日までには見られなかった大きな乱れが顔をのぞかせたが、後半からは持ち直して、最終日には2日目までの好感触を取り戻した。これは、石川にとって大きな収穫となる。

 もともと石川は、ドライバーで飛距離を得てゴルフを組み立てるタイプだが、その精度が決して高かったわけではない。ゆえに、ドライバーの好調ぶりには、「(セカンドを)フェアウェーから打てると、こんなにも楽なのか。ゴルフの景色が変わる」と唸るほどだった。

「(ドライバーの乱れが)最終日に修正できたのは、何が(原因で)起こっているのか、自分でわかったから。本来であれば、この安定感を4日間(維持)できないといけない。今週は3日間しかできなかったけど、一気に4日間じゃなくてもいいから、ちょっとずつ精度を上げていけたらいい」

 まだ不安定な要素を残したものの、ドライバーの好調を維持できれば、今後戦える位置が大きく変わっていく可能性は十分にある。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る