【木村和久連載】若者が最も嫌う「ポロシャツ、イン」問題を考える (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 遅れているファッションでも、女子プロでは丈が短めのポロシャツで、ヘソ出しが流行った時期がありました。進んでいる方は、ヘソピアスもしていました。あれは、カミナリが落ちたら、大事故になりますね。

 また、ポロシャツではありませんが、男子でも石川遼選手の世代は、見た目はジーンズと変わらないようなゴルフパンツを履きたがります。正式なゴルフウェアですが、知らないオジさんは「ダメだよ、ジーパン履いてきちゃ」と注意しそうです。

 さらに、彼らはボロボロになったアポロキャップも好きです。これもまた、「なんだ、その破けた帽子は!? 帽子も買えないのか!」なんて、オジさんなら言いそうです。「いえいえ、お金をかけて、わざとボロボロにしているのです」と説明したところで、年配の方には理解不能な行動に映るでしょうね。

 そうそう、服装で思い出しましたが、以前、某コメディアンと一緒にラウンドしたとき、その方は高級なお洒落運動着、スウェット系の格好でゴルフ場に現れたんですね。そうしたら、当然のごとくゴルフ場から注意をされて、「今後、そういう格好で来ないように」と言われていました。

 本人曰く、「スポーツ施設に入るのに、なんで運動着を着て入っちゃダメなんだ? おかしいでしょ?」と言うのです。これには一理ありますが、ゴルフ場はスポーツ施設であると同時に、会員制の社交場です。なぜか、そっちが優先されます。そのくせ、お客さんはビジターばかりですけど。

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