リオ五輪出場を逃したイ・ボミ。韓国のカルビ店で語った「真相」 (3ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Kyodo News

 するとイ・ボミは、アメリカでの日々を振り返って、ゆっくりと口を開いた。

「全米女子オープンを振り返ってみて思うのは、(自分の)力が足りない、ということ。ショートゲームがうまくいかず、ボギーが多かったことが反省点です。ショットのバリエーション、引き出しが多くないと、(海外の)コースは攻略できない、ということを改めて感じました。米ツアーで戦う選手たちと比べて、その点で差がありましたね。そもそも、5年前の全米女子オープンに出場したときにも、勝つのは難しいな、と感じていました。高い技術を身につけないと、(世界で)上位に行けないのは明らかです」

 日本ツアーの賞金女王でさえ苦戦する海外メジャー。もちろん、イ・ボミも簡単に勝てるとは思っていなかった。海外で結果を残すためには、日本でさらに技術を高める必要があると再認識した格好で、結果に関して悔やんでいることはなかった。むしろ、イ・ボミの表情からは吹っ切れた様子がうかがえた。

 韓国のスポーツ紙『スポーツ東亜』には、食中毒が原因で結果を残せなかった、という記事が出ていたが、はたしてそれは事実なのか。そのことについても、間髪入れずに聞いた。

 イ・ボミは、再び丁寧に答えてくれた。

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