全米女子プロで悲願達成か。野村敏京、宮里藍...日本勢に膨らむ期待 (3ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 前週の最終日に「64」をマークした宮里美は、「ようやくショットもパットもかみ合ってきた」と、自身のゴルフにも確かな手応えを感じている。メンタルコーチと話し合って、「結果ばかり考えないで、ゴルフを楽しくすること」を再確認。気持ちの充実を図ったことが、前週の好結果にもつながったという。その調子を維持して、今大会への自信ものぞかせる。宮里美が語る。

「先週やってきたことが、引き続きメジャーでもできれば、自ずと結果につながると思います」

 今季、不安定なショットに悩まされてきた横峯も、徐々に復調気配。持ち味となるキレのあるショットが頻繁に出始めて、メジャー戦にも意欲を見せる。

「メジャーでは、しっかりと耐えるゴルフがしたい。(復調してきた)ショットの冴えを(結果に)つなげていきたい」(横峯)

懸案だったパッティングが復調し、メジャー制覇への期待がかかる宮里藍懸案だったパッティングが復調し、メジャー制覇への期待がかかる宮里藍 また、メジャー制覇へ大きな期待が膨らむのが、パッティングの不調から脱却しつつある宮里藍だ。

 ここ数年、宮里藍はショートパットの不振にずっと悩まされ続けてきた。しかし今季、それがやっと回復の兆しを見せている。3月の起亜クラシック(3月24日~27日/カリフォルニア州)、今季メジャー初戦のANAインスピレーション(3月31日~4月3日/カリフォルニア州)、そして前週のショップライト・クラシックで、いずれも初日首位と好発進できたのは、その証(あかし)だ。

 もともとショットは抜群の安定感を誇る。そのうえで、かつての宮里藍らしい"爆発力"が戻ってきた。メジャー大会の緻密なセッティングでこそ、彼女のよさがより生かされるのは間違いない。

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