【木村和久連載】ブームも一段落。どうなるシミュレーションゴルフ (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ですから、最新鋭のシミュレーションマシンを導入した店であっても、今やかなり料金を安くしないと使ってもらえないのです。それだけ、テクノロジーが進歩したのでしょうが、ゴルフ人口そのものが減っている現在、シミュレーションゴルフのピークは、どうやら過ぎたようです。

 ゴルフはもともと、自然と触れ合うからいいのです。そんなわけで、ハイテク・シミュレーションゴルフを屋内でやるより、ローテクのゴルフもどきを屋外でやるほうが、今では人気があります。

 例えば、グラウンドゴルフ。おもちゃのクラブと軽くて柔らかいボールを使って、すごく短いコースを回るレジャーですが、現在“ポスト・ゲートボール”として、お年寄りに人気があります。

 ゲートボールは、ボールの位置で相手のプレーを邪魔するから“意地悪”で、トラブルになることも多いとか。その点、グラウンドゴルフはそういう心配がないから楽しいし、昔できなかったゴルフを今できるのがうれしい、という方が多いそうです。

 他にも、サッカーボールをゴルフ場で蹴って、ドラム缶を小さくしたような穴に入れる、フットゴルフというものがあります。これは、すでにW杯なども開催されていて、結構な人気です。

 その施設が栃木県にあって、私も一度行きました。ゴルフ場の空きコースを使っていたので、その雰囲気はゴルフ場と何ら変わりませんでしたね。

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