【木村和久連載】ラウンド中の潤滑油「ゴルフギャグ」を磨け! (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 同様に人名ギャグでよく出てくるのは、マン振りしたつもりが、ダフッて地面を打ったときです。そういうときは、「山本力んだ」と照れながら言うのが定番です。元ネタはそう、歌手の山本リンダさんです。が、今の若い子たちは知らないでしょう......。

 知らないついでに言うと、昔活躍したプロゴルファーの名前もときどき登場します。打ったボールが左に曲がるのは「フック」ですが、「左に巻く」とも言います。だから、誰かがボールを左に打ったら「巻いたね」と言うんですが、そのときについ「真坂潔(まいた・きよし)出たぁ~」と、言ってしまいがち。ちなみに、真坂プロ本人のボールは巻きません、って当たり前ですね。

 最近では、左に引っ掛け気味に巻いてしまったとき、「おお、マキロイ」と言って嘆いている若者プレーヤーがいるとかいないとか。

 何にしても、こういうおやじギャグは、テンポが大事なんですよね。その事象が起きたら、間髪入れずに脊髄反射的に言うのが、ポイントかと。

 打ったボールが転がって、排水溝に入った瞬間、即座に「さらば排水溝」って言う感じでしょうか。これは、名馬ハイセイコーの引退記念として発売された曲名『さらばハイセイコー』から拝借したものですね。

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