【木村和久連載】悩み多き「女性とのゴルフ」。最適な攻略法を教えます (3ページ目)
ゴルフ場に着いたら、予想どおり、そこはカップルだらけ。しかも、プレイし始めると、どこからともなくボールが飛んで来て、若者がペコリと頭を下げてくるではないですか。「さあ~、どうぞ、どうぞ、先に打ってください」と、こちらも会釈する。
こちら側としても、同じように隣のコースに打ち込む可能性は相当ありますからね。そこは、明日はわが身なり、ですよ。お互いに脛(すね)に傷を持ってラウンドしているようなもの。下手な者同士、和気あいあいといったところですね。
「女性とのゴルフ」って、なかなかうまくいかないんですよね……。 そうして、ゴルフのスコアはともかく、ことのほか楽しくラウンドできました。となれば、隣接しているプリンスホテルを見ながら、「今度は泊まりで来たいね」と、振ってみたくなります。
その瞬間、彼女が返答に困って、「ええ~」という生返事で終わり。これじゃ、脈はありません。帰り道、関越道の本庄児玉インター(周辺はラブホテル街)で休憩する、なんて作戦も風前の灯火です。ゴルフの満足感はありつつも、この将来に対するぼんやりとした不安って……最後は、芥川龍之介(※)かよぉ~。
※芥川龍之介が或旧友へ送る手記(遺書)に、「何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である」という一文がある。
「女性とゴルフ」――なんとかならないものですかね……。
木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。
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