【木村和久連載】都心のゴルファーは、どこで練習すればいいの? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 TBSは、かつて赤坂の局の裏側が練習場でした。今でも、ドラマの収録などで使われる、神奈川県の緑山スタジオの近くに、TBSが持つ練習場があります。

 日本テレビは、新宿北に練習場を持っていました。テレビ朝日の関係者は、今や東京プリンスホテルのパークタワーになってしまった、芝ゴルフ練習場を利用していましたかね。

 おかげで、芸能人は売れた証にゴルフを始めて、局にいる待ち時間の間に、ちょこっと練習することもできました。実に、おおらかな時代でした。

 話を戻しましょう。これら、TBSの赤坂、日本テレビの新宿、芝と、今ではすべてなくなってしまったように、他にもあった都内の練習場はことごとくなくなっています。土地の有効利用とかで、マンションなどに化けていることが多く、都心で練習場を探すのは、本当にひと苦労です。

 やっと見つけても、高いし、狭い......。「広くて、のびのびした環境で、ドライバーを200ヤードくらいかっ飛ばしてみたい!」――みんな、そう思っているはずです。が、実は狭いところでの練習にも、効果的なことがあるんです。

 あまりに狭いと「打った気がしない」という意見もありますが、何が効果的なのか、説明しましょう。

 まず、初心者が陥りやすいものと言えば、ヘッドアップ。打ったら、すぐにボールの行方を見てしまう癖ですね。実際それは、打つ前ぐらいに顔を上げてしまっているので、変な球、あるいは空振りなんていうのが出るんです。狭い練習場では、それを直す効果があります。

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