父・横峯良郎氏が語る。「それでも、さくらはアメリカで勝てる」 (3ページ目)

  • 高倉 瞬●文・写真  text & photo by Takakura Shun

――それでは、次戦のファウンダーズカップ(3月19~22日、アリゾナ州ワイルドファイアGC)あたりから、そろそろ上昇気流に乗りますか?

「ゴルフは今週優勝した選手が、翌週は予選落ちなんてのがよくある。それはコースとの相性が大きいからよ。さくらは日本で23勝もしているし、101試合も連続で予選落ちしなかったわけ。これはどういうことかというと、どんなコースに対しても対応できる能力があるってこと。それは海外も同じよ。去年の全米女子オープンは7位だったしさ。さくらは、海外でもほとんど予選落ちしていないからね」

 実際に橫峯は、2006年の全英女子オープンから海外メジャーに参戦して、昨年まで計19試合で予選落ちはわずか4回。最もコースセッティングが難しいとされる全米女子オープンでは計6回の出場で予選落ちなし。10年には10位、昨年は7位に食い込んでいる。

――死角は見当たらない?

「よくアメリカの芝はボールが沈むから難しいといわれるけど、さくらは上からカットに打つフェーダー(※)だから関係ないわけ。それに来年のリオデジャネイロ五輪に出たいというモチベーションがあるからね。そのためにポイントが高いアメリカツアーに行ったんだから、心身ともにやる気満々よ」
※(右利きの場合)球が落ち際に右に曲がるスライス系のボールを得意とするプレイヤー

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