松山英樹、優勝。スピースも認めた「世界レベル」の勝負強さ (3ページ目)

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji

 しかし、松山に慢心はない。

「最終日の、プレッシャーがかかる中でのプレイがまだまだ。最終日に、優勝を争うときのプレイをもっともっと磨いていけるようにしたい。どうやって、それを磨けばいいのかわからないんですけど、(今後も)自分なりに試しながらやっていければいいな、と思います」

 松山の成長は、優勝スピーチにも表れていた。これまでは、うまく言葉が出てこないこともあったが、この日は明快な回答でファンを沸かせた。

「(日本に)パッと来た外国人選手に勝たれると、日本の男子は『何をやってんだ』と言われてしまうので、勝ててよかったです。次は(海外)メジャーで勝てるようにがんばります」

 日本ツアー最終戦の日本シリーズJTカップ(12月4日~7日/東京都)には、同じスケジュールで開催されるタイガー・ウッズ主催のヒーロー・ワールド・チャレンジ(アメリカ・フロリダ州)に出場するために不参加。松山はそのまま、年明けから再開する米ツアーの2014-2015シーズンに挑むことになる。

 今年、アメリカと日本で1勝ずつ挙げた松山に、次こそ期待するのは、松山自身が明言した「メジャー制覇」である。

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