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サッカー日本代表のエースがクラブではポジションを失う危機に 久保建英に何が起きているのか (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【かつてのようにボールが集まらなくなった】

 2024年1月の前回アジアカップに参加したあとは、パフォーマンスが目に見えて落ちたこともあった。シーズン半ばに代表で大陸別の大会に出場する負担は相当なもので、プレーレベルの低下だけでなく、ケガにもつながりやすい(すべてのアジア、アフリカの大陸大会参加選手は、この難しさに直面している)。

 それでなくとも、ラ・レアルのポジション争いは激化しているのだ。

 サイドアタッカーとして、久保の序列は下がっている。昨シーズン後半から台頭著しいポルトガル代表ゴンサロ・ゲデスが一番手に躍り出た。次に下部組織「スビエタ」出身のケニア代表ジョブ・オチエング、スペイン代表アンデル・バレネチェアで、久保は4番手といったところだが、19歳の生え抜きアレックス・マルチャルの猛追を受ける。前線やシャドーに広げても、北中米ワールドカップで安定した偽9番として優勝に貢献したオヤルサバルが確定。次に好調のクロアチア代表ルカ・スチッチ、アイスランド代表オーリ・オスカルソンが上位で、入る隙間がない。

 久保にとっては、昨シーズンの後半から好転したチームでプレー機会が少なかったことが逆風になっている。ボールが足元に入った時は変わらず脅威を与えているし、対面したディフェンダーが交代を余儀なくされる現象は変わっていない。しかし、かつてのようにボールが集まらなくなった。

「久保はリスペクトを持った言動をすべき」

 クラブ関係者の間では、2025年夏に久保がチームの補強について言及して以来、その言動に批判的な声が燻るようになった。それだけで孤立するなどあり得ないし、そんな了見の小さいクラブではない。しかし、ラ・レアルは欧州のなかでも有数の下部組織重視のクラブであり、エースとしてチームを勝たせることが続けられなくなると、外国人選手は強い風当たりを受けるのだ。

 ただし、日本代表の久保のプレーに今後への不安は感じられなかった。

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