鈴木彩艶、上田綺世......世界随一のサッカー移籍情報サイトが選ぶ今夏最注目の日本人移籍5選 (2ページ目)
【中村敬斗の契約は期限後に締結】
中村敬斗(スタッド・ランス→リヨン)
昨季のフランス2部リーグで活躍し、直後の北中米W杯でもオランダ戦でゴールを決めるなど躍動した中村敬斗が、新シーズンもリーグ・ドゥでプレーすることになれば、それは事件だった。今夏の移籍期限が過ぎても彼の動向が定まっていない時、そんな喜べない未来が現実のものとなるように思われたが、移籍市場が閉じてからおよそ24時間後に、フランス屈指の名門リヨンへの移籍が正式に発表された。
この報道を見聞きした時、どうしてそんなことが可能なのかと、不思議に思ったファンもいたはずだが、フランス・プロサッカーリーグ機構(LFP)は国内のクラブでプレーしている選手にかぎって、移籍期間外でも1選手だけ新たに加えることができるルールを定めている。いわゆる、"ジョーカー・ルール"だ。
リヨンの公式声明によると、「移籍金は固定で100万ユーロだが、追加で最大20000万ユーロになる可能性がある。さらに将来的に(中村の)売却益の最大12.5%が分配される」という。選手のパフォーマンス次第で、総額が増えること自体は珍しくないが、これほどまでに差がある契約は前代未聞だ。あるいは、"ジョーカー・ルール"が影響しているかもしれない。
フットボール界に革命をもたらすかもしれない、奇妙な移籍だった。
(文●リーグ・アン担当:ジョアキム・デュラン)
上田綺世(フェイエノールト→リール)
オランダで特筆すべきシーズンを過ごした上田綺世が、ステップアップの地にリールを選んだ。昨季リーグ・アンで3位に入り、今季はチャンピオンズリーグに出場するフランス北部の名門にとっても、歓迎すべき前線の起爆剤だ。
現在28歳の日本代表ストライカーは、昨季のエールディビジで31試合に出場して25得点を記録──レアル・マドリーのキリアン・エムバペがラ・リーガで残した数字と同じだ。それは欧州トップ10リーグ全体で、ハリー・ケイン(バイエルン/36得点)、ルイス・スアレス(スポルティング/28得点)、アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ/27得点)に次ぐゴール記録だ。上田は好調をW杯でも維持し、チュニジア戦で2度ネットを揺らしている。
リールでのデビュー戦となったリーグ・アンのトゥールーズ戦で決勝点、チャンピオンズリーグのレアル・ベティス戦でもゴールを決めており、推定1500万ユーロの移籍金は早くもバーゲン価格だったと認識されている。しかもリールはニューカッスル・ユナイテッドに21歳のベルギー代表FWマティアス・フェルナンデス=パルドを推定6000万ユーロで売却。年齢差はあるものの、現時点での決定力は間違いなく上田に軍配があがる。リールは良い商売をした。
(文●リーグ・アン担当:ジョアキム・デュラン)
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