高丘陽平が間近で感じたMLSスター選手たちのプレー 「メッシにしか見えない風景」がある (3ページ目)
【GKは身長がすべてではない】
――今シーズンは3年目のMLSで、日本人GKのパイオニアとして名を刻みつけました。
「MLSでアジア人のGKは自分がひとり目だと思うので、"いいイメージ、いい印象を与えないと"という使命感を持ってやってきました。次に来る人にも道をつくってあげたいって」
――ロサンゼルス・ギャラクシーの吉田麻也選手は、キャプテンとしてMLS優勝をやってのけています。さすがのひと言ですね。
「2023年に入ってすぐにキャプテンになり、2024年はフルで出て、MLSカップ優勝でした。麻也さんの場合、欧州でのキャリアが評価を受けて入った形で、自分とは違いますが、同じ日本人がリスペクトされるのは誇りに思います」
――3シーズンの挑戦で、何を得たでしょうか?
「端的に言うと、適応力ですかね。MLSは、本当にいろんな国の選手が来て、対戦します。スタジアムの移動距離の長さ、時差もあるし、天候も違う。場所によっては高地で空気が薄く、ボールが伸びる。人工芝のピッチや幅が狭いところもあるし、ニューヨークだったらヤンキーススタジアムでのプレーになり、経験したことがない環境でベストパフォーマンスを出せるかが求められます。
自分の場合、試合前に入念にピッチを確認しますね。照明の感じ、芝の匂いや質感、ピッチの横幅も測り、今年は緑色のボールだったので反射の感じとか。豊富な情報を頭に入れて、そのなかで選択する。取捨選択の精度が上がったのが、適応力とも言えますね」
――MLSは一見して、パワフルでスピードのある選手が多く、その強度は遥かにJリーグを凌駕し、クロスひとつをとっても迫力が違います。
「いるべきポジションにいて、正しい体の使い方ができていれば、怖くはないですね。正しいパワーでボールにいけないから負けるので。相手がでかくて勢いを持って来ても、自分が先に片足で跳び、正しいタイミングで手を使えたら、負けないですよ」
3 / 4

