検索

高丘陽平が間近で感じたMLSスター選手たちのプレー 「メッシにしか見えない風景」がある (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Yoshiyuki Komiya

【ディフェンスラインのわずかな崩れも見逃さない】

――ただ、38歳で世界最高選手のメッシは異質でした。

「ボールを持った時の彼にしか見えていない景色があると思うので、そこを僕も感じ取ろうとしたんです。でも、ワンテンポに満たないタイミングの違いで、ずらされてしまって。その一瞬が、試合だと致命的でした」

――メッシからアジェンデというラインはひとつの得点パターンで、研究していたはずです。

「何度も映像で観ていたし、CONCACAF準決勝でもあったシーンなので。でも、決勝特有の空気か、うまく対応できませんでした。メッシは、ディフェンスラインのわずかな崩れも見逃さなかった。ボールを奪い取ったシーンも、バンクーバーの選手の体が強張っているのがわかって、"ここは突きにいける"と判断したのでしょうね」

――メッシを始め、10人もアルゼンチン人選手がいるマイアミは、リードすると狡猾でした。

「2-1とされたあとは、厳しくファウルに来て文句を言い、ちょっとでもファウルを受けると痛そうに転がって(苦笑)、審判と喋りながら時間を稼いで......僕らはリードを許して追いつこうという展開で、常に先手を取られて、彼らの特徴のほうが出やすかったですね。マイアミのほうが"決勝用のサッカーをしていた"とも言えます」

――メッシはオールスターに選出されており、高丘選手も選ばれたので、味方で戦っていた(相手はメキシコリーグ選抜)かもしれないんですよね。

「メッシは選出されていたんですが、試合に来ませんでした。同じく来なかったアルバも罰金で、次のMLSは出場停止でしたね(苦笑)。当日までスタッフも、選手も、『メッシは来るの、来ないの?』ってまったくわからない状況で、一緒にやってみたかったですけどね」

2 / 4

キーワード

このページのトップに戻る