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プレミアリーグの新シーズンを展望 人気解説&実況コンビがビッグクラブの本気度をチェック (3ページ目)

  • text by Sportiva

【シティの今シーズンにかける思いは強い】

 次は、マンチェスター・シティです。

下田 ちょっと注目ですね。チーム全体が一回ちょっと落ちたじゃないですか。ケビン・デ・ブライネ(ナポリ)も抜けて、顔だった選手が少し入れ替わったなかで、タイアニ・ラインデルス、ラヤン・シェルキを足してますけど、これでどのぐらい圧倒した時期のシティっぽさが戻るのか。

 シティはモチベーションの部分だと思うんですよ。結局ずっと勝ち続けてきたのが、昨シーズン無冠だったわけじゃないですか。今シーズンにかける思いは、ペップ(ジョゼップ・グアルディオラ監督)も含め選手たちもかなり強いんじゃないかなと。

 ラインデルスも確かだし、あとはシェルキがどれぐらいハマるか。ベースがしっかりあるなかで、選手たちがある程度休養を得て、新シーズンのモチベーションが足されれば、間違いなく強いチームだと思います。基本的にやはりボールを持てるし、相手を圧倒できるから、そこでしっかりゴールを決めきれるかというところ。それと、昨シーズンもそうでしたが、守備のリスク管理ですよね。攻めている時にどれだけ後ろがカウンターを受けないようにするか。そこだけだと思う。

下田 ロドリの状態はどう思いますか?

 クラブワールドカップではかなりプレータイムを管理されていましたね。彼がしっかり戻ってくれば盤石だと思いますけど。でも、やはり前十字靭帯のケガからの復帰は簡単ではないので。

下田 ニコ・ゴンサレスを昨季途中で獲りましたが、ロドリとうまく使い回してという感じにはなりますかね?

 ニコも力のある選手ですし、ラインデルスが1列下がってプレーもできますね。そこをどういうふうにしていくかは楽しみですね。

 ウイングは、ジェレミー・ドク、サビーニョ、フィル・フォーデンやオマル・マルムシュもいます。

下田 マルムシュは左右両方使えるのがいいですよね。

 いいですね。マルムシュは昨シーズンの途中からの加入でしたが、今シーズンは1年間使えるのでどこまで爆発するか。シュート力もあって20点取れる選手だと思うので。

下田 右サイドバックは大丈夫ですか? 昨季途中でカイル・ウォーカー(バーンリー)が抜けました。今までもそんなに層は厚くなかったはずで、そこは長い間サイドバック然としたサイドバックって置き方じゃなかったところもあるので、そんなに問題ないのかもしれない。ただちょっと手薄感が気になります。

 昨シーズンはマテウス・ヌネスが結構右サイドバック出て頑張りました。あとはリコ・ルイス。でも、ふたりとも守備の人ではないですよね。

下田 ヨーロッパのタイトルも取りにいく時に、あのポジションってトップクラブは対峙する相手に猛者がいるじゃないですか? そこをこれまではウォーカーのおかげで「ありがとう!」というシーンはありましたよね。

 マヌエル・アカンジとかでは難しいですか?

 できると思います。センターバックを4枚並べるでもいいし、やる可能性はありますよね。ナタン・アケ、ルベン・ディアス、ヨシュコ・グバルディオルがいますから。

下田 そうですよね。

 左にはライアン・アイト=ヌーリもいます。この選手は面白いですね。

下田 プレーが読めないですよね、あの選手。

 ペップのフットボールにめちゃくちゃ合いそうな感じもするし、独特な動きもできるんで、すごくいいなと思います。

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