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【プレミアリーグ】冨安健洋「故障再発のリスクは20%」 フリーとなった26歳DFを欲しがるクラブは... (3ページ目)

  • 粕谷秀樹●取材・文 text by Kasuya Hideki

【ブンデスリーガでおすすめは?】

 将来的なことを考えると、Jリーグも視野に入ってくるのかもしれない。アーセナルとは契約解除に至ったため、ロンドンのクラブ施設は使えない。リハビリを順調に進めるためには、日本サッカー界との連携は絶対に必要だ。

 家族、友人、知人、日本代表の森保一監督、名波浩コーチなど、冨安にアドバイスを惜しまない人たちは数多くいる。また、他愛のない日本語の会話でリラックスもできる。日本サッカー界は全力で冨安を支援するに違いない。

 ただ、コンディション調整の一環として利用するならまだしも、Jリーグへの即復帰は検討の余地がかなりある。欧州屈指の強度を誇るプレミアリーグで戦ってきた冨安だけに、今のタイミングで日本に「定住」はしてほしくない。

 このように、冨安の進路に関してはすべて推測でしかないが、ある程度のプレー強度を維持し、なおかつ医療レベルではプレミアリーグを上回る国といえば、ドイツ・ブンデスリーガという選択肢も考えられる。

 特に気になるのは、フランクフルトだ。

 2月の当コラム(『冨安健洋は完全復活なるか 長谷部誠は言った「人生の物事には、すべて意味がある」』)でも指摘したように、長谷部誠の力が必要だ。彼は幾度となく負傷を乗り越え、最終的にはフランクフルトに必要不可欠な存在になった。そして引退後もクラブに残り、昨シーズンからU-21のコーチに就任。インターナショナルウィークの間は日本代表のコーチも務めている。

 もちろん、長谷部をひとり占めできるわけではないし、フランクフルトの補強ポイントからズレているかもしれない。だが、たび重なるアクシデントの対応を日本代表の元キャプテンは心得ているので、最強のアドバイザーになってくれるのではないだろうか。

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