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クラブワールドカップで話題のマスタントゥオーノ17歳 レアル・マドリードで輝ける未来はあるか? (3ページ目)

  • 西部謙司●文 text by Nishibe Kenji

【メッシの足跡を辿れるか】

 アジア予選最終戦、日本代表はインドネシア代表を6-0で粉砕した。しかし、その前のオーストラリア代表戦は相手の5バックにサイド攻撃がいつもほど機能せず、0-1と予選唯一の敗戦を喫している。

 インドネシアも5バックだったが、日本はその手前を制圧してバイタルエリアへ進入し、中央突破から得点を奪った。つまり、5バックはサイド攻撃に対してある程度の効果を発揮するが、ディフェンスラインの手前が人数不足になるので、そこを制圧されてMFが釣り出されると、バイタルエリアが空いてしまう弱点があるわけだ。

 マスタントゥオーノがレアル・マドリードで輝けるかどうかは、相手のDFラインの手前を制圧できるかどうか、そしてハーフスペース(※サイドと中央の間)に潜り込んだマスタントゥオーノに何ができるのか。そこにかかってくるのではないか。

 ヤマルほどのスピードは感じられないかわりに、マスタントゥオーノには狭いスペースでのプレーに南米選手らしいうまさがある。

 偽7番のスタイルは、アルゼンチンのレジェンドであるリオネル・メッシが数年前すでに示してくれている。道筋はすでについている。マスタントゥオーノが大先輩の足跡をどこまで辿れるかはわからないが、その道が市場価値を証明してくれるのではないか。

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著者プロフィール

  • 西部謙司

    西部謙司 (にしべ・けんじ)

    1962年、東京生まれ。サッカー専門誌「ストライカー」の編集記者を経て2002年からフリーランスに。「戦術リストランテ」「Jリーグ新戦術レポート」などシリーズ化している著作のほか、「サッカー 止める蹴る解剖図鑑」(風間八宏著)などの構成も手掛ける。ジェフユナイテッド千葉を追った「犬の生活」、「Jリーグ戦術ラボ」のWEB連載を継続中。

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