オリバー・カーンに「神」が宿った2001年CL決勝 ゴール前のすさまじい圧力に相手は皆おじけづいた (4ページ目)
【現役引退後は大学でMBAを取得】
2008年に引退したあと、カーンはバイエルンのCEOに就任し、2023年に退職している。強大な影響力を持つウリ・ヘーネス名誉会長との不仲、自らが手掛けた補強の失敗など、いくつかの理由が挙げられている。
また、財政悪化のペナルティでフランス4部リーグにまで降格したボルドーを救うためにも立ち上がった。だが、「このクラブが抱える問題はあまりにも深刻」と撤退している。
今、カーンは表舞台から姿を消している。バイエルンの、ヨーロッパの、いや、世界の動向を見極めているに違いない。
現役当時は常に強気で戦ってきた。このまま沈黙を守り続けるはずがない。世界に冠たる名門の要職に就くのか。あるいは新進気鋭をサポートするのか。
引退後、オーストリアのゼーブル大学で経営学修士号(MBA)を取得し、ハーバード大学の経営学コースも修了した。ビジネスのなんたるかを学んでいる。次のチャンスは、すぐそこまで迫っている。
カーンは、フットボールの世界で生きるべき男だ。
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著者プロフィール
粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
【フォーメーション】現在のバイエルンの基本布陣
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