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旗手怜央が語る母との思い出と感謝の気持ち「誰よりも自分のプレーを見てくれている」

  • text by Harada Daisuke

旗手怜央の欧州フットボール日記 第37回

 今回は先日の「母の日」にちなんで、旗手怜央に母親との思い出を教えてもらった。サッカーを始めた小学生時代から、いつも温かくかつ厳しく寄り添ってくれた母には感謝し続けているという。

前編「旗手怜央が振り返る今季の自身の成長」>>

旗手怜央がここまでのサッカー人生を支えてくれた母への感謝を語った photo by Getty Images旗手怜央がここまでのサッカー人生を支えてくれた母への感謝を語った photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る

【今ではすっかりサッカー好きに】

 5月の第2日曜日は、母の日として知られている。かく言う自分も毎年、姉と相談して母の日と誕生日にはプレゼントを贈っている。

 最近は母自身もジムに通うなど、運動をしているという話を聞いたので、身体の回復に役立つような物を送った。パリやロンドンなどに旅行へ行った際も、母にはお土産を買って送ったり、知り合いを通じて手渡してもらったりしている。

 記念日以外にも、母にお土産やプレゼントを贈っているのは、親孝行はもちろん、これまでの感謝を少しでも示すことができればと思うからだ。

 以前のコラム(第16回)で、父について綴ったことがあるが、この機会に母についても触れたいと思う。

 家族のなかで誰よりも連絡を取っているのが母だ。セルティックでプレーするようになってからも、日本とは時差があるにもかかわらず、毎試合、リアルタイムで試合を視聴してくれ、試合後には必ずメッセージを送ってくれる。

 その内容は、「勝ってよかったね」や「ナイスゴール」といった、本当に簡単なものばかりだが、試合後に必ずといっていいほど届くため、「いつも見てくれているんだな」「今日も応援してくれていたんだな」と思う。同時に、いくつになっても自分は、母にとって子どもであることを実感するし、今なおそのサポートに感謝する。

 ちなみに、そんな母は今ではすっかりサッカーが好きになり、僕がセルティックでプレーするようになってからは、いわゆる海外サッカーにも興味を持つようになった。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)などの注目カードは、セルティックの試合以外も見ていると聞いたので、おそらく今季のCL決勝であるパリ・サンジェルマン対インテルも、早朝に起きてテレビ観戦するのではないかと思っている(笑)。

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著者プロフィール

  • 旗手怜央

    旗手怜央 (はたて・れお)

    1997年11月21日生まれ。三重県鈴鹿市出身。静岡学園高校、順天堂大学を経て、2020年に川崎フロンターレ入り。FWから中盤、サイドバックも務めるなど幅広い活躍でチームのリーグ2連覇に貢献。2021年シーズンはJリーグベストイレブンに選ばれた。またU-24日本代表として東京オリンピックにも出場。2022年3月のカタールW杯アジア最終予選ベトナム戦で、A代表デビューも果たした。2022年1月より、活躍の場をスコットランドのセルティックに移して奮闘中。

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