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チャンピオンズリーグでレアル・マドリードが見せた王者の真髄 マンチェスター・シティは攻撃力不足を露呈 (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 さも当然のように、という感じだった。「レアル・マドリード強し」と言いたいところだが、全体的な印象は「マンチェスター・シティ弱し」になる。最大限うまく戦ったにもかかわらず、2-3で敗れた。その地力の差が際だった一戦となった。

 直近3シーズンの対戦と比較すると、力の差が一目瞭然となる内容だった。マンチェスター・シティはボール支配率こそ57対43で上回っていたが、惜しいチャンス、決定的なチャンスの数でレアル・マドリードに大きく劣った。ひと言でいえば、攻撃力で見劣りした。実際には2点差がついていてもおかしくない、スコア以上の開きがある試合だった。

 マンチェスター・シティにとって痛かったのは、先制点をお膳立てするなど、序盤に独得のキープ力で存在感を発揮していたグリーリッシュが故障で早々に退いたことだ。それ以降、マンチェスター・シティの攻撃には立体感が失われた。

 1週間後に行なわれるセカンドレグで状況が一変するとは考えにくい。マンチェスター・シティにとって苦戦必至の一戦となる。ボールを有効に支配することができない。前方への推進力、スピード感に欠ける。それがこのレアル・マドリード戦を通して露呈した課題だ。立て直すことは容易ではない。逆転は苦しいと見る。

著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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