チャンピオンズリーグでレアル・マドリードが見せた王者の真髄 マンチェスター・シティは攻撃力不足を露呈 (2ページ目)
【リードされても焦らないレアル・マドリード】
だが、時間が進むにつれ、レアル・マドリードが再び前に出始める。同点弾は時間の問題かというあたりで前半を終えた。
レアル・マドリードも国内リーグで盤石の戦いを繰り広げているわけではない。バルセロナ、アトレティコ・マドリードと三つ巴の戦いを演じている状態だが、過去15度欧州一に輝いているだけあり、CLになるとギアを1段上げ、無類の底力を発揮する。
この試合、前評判で上回っていたのはレアル・マドリードだった。若干イングランド勢に贔屓が入ることで知られるブックメーカー各社も、マンチェスター・シティを推せなかった。レアル・マドリードは強者の立場でこの試合に臨むことになった。にもかかわらず、先制点を奪われた。並のチームなら焦る。180分のホーム&アウェー戦という長い戦いとはいえ、平常心を失いがちだ。
ところが、レアル・マドリードは後半も開始早々からいい感じで攻め立てた。
後半8分、10分と、ベリンガム、エムバペが決定的なチャンスを逃した後だった。後半15分。FK崩れからダニ・セバージョスのクロスボールをエムバペがボレーで合わせ、同点弾とした。その後もレアル・マドリードの攻勢は続く。決定的なチャンスを2度ほど作るなど、逆転は時間の問題かに見えた。
だが、サッカーは先の読めないスポーツだ。後半35分。フィル・フォーデンがダニ・セバージョスと交錯。微妙なプレーだったが、フランス人の主審、クレマン・トゥルパン氏はマンチェスター・シティにPKを与えた。
ハーラントがこれを決め、マンチェスター・シティは再びリードを奪う。試合内容とスコアが一致しない、ある意味でサッカーらしい展開となった。だが、欧州一に15度輝いている名門クラブに焦りはなかった。逆にそこからの数分間で、王者の真髄を発揮してみせたのである。
後半41分、ヴィニシウスが放ったシュートの跳ね返りを、交代で入ったブラヒム・ディアスが押し込めば、アディショナルタイムに入った後半47分、相手の右SBリコ・ルイスからボールを奪ったヴィニシウスが、ベリンガムへのアシストとなるラストパスを決め、逆転に成功した。
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