遠藤航、ノーミスでリバプールCL8強進出に貢献 南野拓実は決定機演出もゴールならず (2ページ目)
【モナコもプレーオフ進出を決める】
ダメもとのロングパスから南野は、マクリウシュに決定的チャンスをお膳立した。ところがそのシュートは枠外に外れてしまう。ほぼ左足だけでプレーするマクリウシェ、用いることになったのは不運にも右足だった。前線でボールをキープしながら、チャンスをうかがった南野のプレーがよすぎた分だけ、その右足シュートには落胆させられることになった。
南野にも決定機が訪れた。後半19分。右SBバンデルソン(ブラジル代表)の縦パスを受けた瞬間、南野は相手GKと1対1になった。
アストン・ビラが同点弾を狙って前掛かりになると、南野は1トップ下の位置からより高い位置に出ていき、相手の最終ラインの背後を突く動きを見せていた。この直前にも、味方選手が南野の動きに気づいていれば決定的チャンスに、というシーンがあった。
だが、後半19分の場面では、パスが実際に回ってきたにもかかわらず、南野は最終ラインの背後を抜けたところで、弱気にも切り返した。そのボールが身体からわずかに離れたところを相手に狙われ、奪われることに。推進力不足を露呈させることになった。
モナコは結局、アストン・ビラを振りきり、勝ち点3を獲得。勝ち点を13に伸ばし、最終節のインテル戦を待たず、プレーオフ進出圏内である24位以内を決めた。南野は後半33分までプレー。採点するならば10段階で6.5といったところか。
リール戦の後半18分から出場、勝利に貢献した遠藤航(リバプール) photo by AFLOこの記事に関連する写真を見る リーグフェーズ第6節を終えた段階で首位を行くリバプールは、ホームでリール(8位、勝ち点13)と対戦した。引き分け以上でベスト8が決まるリバプールにとっては事実上、消化試合に近い。スタメンにCBのジャレル・クアンサー(U-21イングランド代表)、右SBのコナー・ブラッドリー(北アイルランド代表)の名前があっても、特に驚くことはなかった。両者はこれまで出場機会に恵まれていなかった選手である。
だが、その出場時間は、遠藤のプレミアリーグでの今季通算出場時間(54分、アディショナルタイムを含まず)より長い。フィールドプレーヤーで遠藤が勝るのは、フェデリコ・キエーザ(イタリア代表、21分)、ハーベイ・エリオット(U-21イングランド代表、51分)のふたりに限られた。
2 / 4