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久保建英に続くのは誰だ? 日本人選手にとって鬼門、スペイン挑戦の候補者を探る (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

 チームが奉じるプレースタイル次第では、古橋亨梧(セルティック)も面白い。マンチェスター・シティの名将ジョゼップ・グアルディオラの参謀フアン・マヌエル・リージョ(元ヴィッセル神戸監督)が愛して声をかけたように、そのスピードと並行したゴールへのアクションの精度の高さは利点になる。ただ、スコットランドリーグはスペイン2部と同レベルで、活躍するには監督に恵まれる必要がある。

 現在、浅野拓磨はマジョルカでユーティリティなアタッカーとして起用されている。猛烈なスピードや献身性は、彼を初めて見るスペインのクラブにとっては戸惑いがあった。しかし、ケガがあったにせよ、過去のFWと同じでゴールに恵まれず、序列を下げつつある。正体が見破られないうちにゴールしないと、戦況は悪くなるのだ。

(つづく)

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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