久保建英はバルサのヤマルに次ぐ存在 ラ・リーガアタッカー陣のデータを比較してみた (3ページ目)

  • ロベルト・ラマホ●取材・文 text by Roberto Ramajo

【クロス、得点面では物足りない数字】

 スタッツに目を向けると、右サイドのアタッカーで総合的に久保を上回るのはヤマルのみ。いいウイングを定義するポイントがドリブルであるならば、久保はその点においてラ・リーガで上位に入る。

 久保の今季ここまでのドリブル成功数は19回で、同ポジションの選手としてはヤマルの次に多い。全体では、チデラ・エジュケ(セビージャ/31回)、ヤマル(30回)、ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード/25回)、キリアン・エムバペ(レアル・マドリード/24回)、ドディ・ルケバキオ(セビージャ/22回)、アルベルト・モレイロ(ラス・パルマス/21回)、ラウール・モロ(バジャドリード/20回)に次いで8位につけている。

 ドリブル数は42回。これはヤマル(66回)、ヴィニシウス(59回)、エムバペ(52回)、エジュケ(46回)、アルベルト・モレイロ(44回)に次ぐ6番目だ。

 クロス成功数は3本で、ニコ・ウィリアムズ(7本)、ロドリゴ(6本)、ヤマル(5本)を下回り、トップ50にも入っていない。全体で50本成功させているラ・レアルのなかでは、ラ・リーガで2位と圧倒的に多いセルヒオ・ゴメス(19本)、シェラルド・ベッカー(7本)、アンデル・バレネチェア(4本)に次ぐ4番目となる。

 久保が今季、とくに改善しなければならないのは得点面だ。ここまで2ゴールでオーリ・オスカルソンと並びラ・レアルでトップだが、チームの不振もあり昨季の同時期より3点少ない。同ポジションの選手では、ヤマル(4得点)やロドリゴ(3得点)に続いている。

 今季の久保は昨季までのようなパフォーマンスを発揮できていないが、それでもプレーのインパクトや成績において、ラ・リーガ屈指のサイドアタッカーであると言うことができるだろう。

(髙橋智行●翻訳 translation by Takahashi Tomoyuki)

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著者プロフィール

  • 高橋智行

    高橋智行 (たかはし・ともゆき)

    茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。

【画像】欧州サッカー今季注目16クラブのフォーメーション 久保建英のレアル・ソシエダ、ヤマルのバルセロナほか

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