今季のプレミアリーグで日本人選手の最注目は? 「中継人気コンビ」林陵平×下田恒幸が熱く語る! (2ページ目)
【過小評価は禁物! 復活を期すマンチェスター・ユナイテッド】
林 ビッグ6の最後はマンチェスター・ユナイテッドですね。
下田 これは、やっぱりクラブにプライドあるわけですよ。それが昨シーズンのFAカップ優勝でしょう。
ただ、昨シーズンは評価すらできない難しいシーズンだったと思っています。チームの編成面であまり積み上げてきたものがないなかで、どんな監督でも結果を出すのが難しい状態。でも謎に、すごい勝っていたじゃないですか。だから、最低限の結果ではあったかなと思うんですが、解説者の方々は「いや」って言うんですよね(笑)。テン・ハフ監督ダメですか?
林 ダメではないと思うんですけどね。ただ形が見えないところもあるので。でも最後はFAカップ獲りましたよね。
下田 前の年(マンチェスター・シティに)3冠やられて、リーグは4連覇やられてね。ユナイテッドも記録を作ってきたクラブですからね。だから、プライドが出ると、クラブとしての底力あるんだなって思いました。
林 テン・ハフ監督はクビになるかならないかみたいなところで、「俺はやり続ける」と言って、FAカップ優勝。だから自分で勝ち取った部分はありますよね。そして、今シーズンは選手もほかのチームより補強しています。例えば、FWジョシュア・ザークツィー。
下田 僕は彼がバイエルンでプレーしていた時の印象があって、捉えどころのない人なんです、僕のなかで。
うまいとか、強いとか、ゴール前がすごいとかいうのが、CFの形容詞だと思うんですが、ザークツィーの場合は何がすごいのかずっとわからなくて。ものすごい速いわけじゃないけど、速い。ものすごいうまいわけではないけど、結構シュートにもっていく。ものすごい収まるわけじゃないけど、起点になるみたいな。
ドイツ時代の印象ですけど。イタリアに行ったら全然違いますか?
林 全然違いますね。確かにドイツ時代は僕のなかでも捉えどころがないというイメージでしたけど、本当に成長しました。ボローニャのチアゴ・モッタ監督(今季からユベントス監督)の下で主力のFWとして、中心選手で、今は前線に置いておいたら何でもできるような。ズラタン・イブラヒモビッチみたいなイメージですよ。
そうしたなかで、プレミアリーグで得点が生まれるかどうかですね。チャンスメイクとかすごいうまいですよ。ポストプレーもうまいし。
下田 本当に!? そうか。林さんからイブラヒモビッチの名前が出るというのは相当ですね。
林 FWラムス・ホイルンドもいるので、ザークツィーとどういうふうに絡ませるか。4-3-3だと同時に使えないので、4-2-3-1にしてトップ下にザークツィーでホイルンドが前とか。
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