林陵平がレアル・マドリードCL優勝の理由を解説「勝負強さ、歴史の重み、監督の力も感じたシーズン」 (4ページ目)

  • text by Sportiva

【レアル・マドリードの強さは歴史の重み】

――レアル・マドリードのこの強さとは、何なんでしょう?

 これはもう歴史ですね。言葉には言い表わせない。普通のチームだったら前半はあれで失点してやられてるんですよ。だけどやはりゼロで抑えてしまうし、あんまりギアが上がってないなと思っても、結局最後勝っているのがレアル・マドリード。もう、こればかりは言語化できない、歴史の深みであったり、重みであったり、そこの強さがあります。本当に勝負強い。

――カルロ・アンチェロッティ監督は、点が入っても、タイムアップの瞬間も全然表情を変えていなかったように見えました。

 あれがアンチェロッティですからね。チームのボスで、いつも冷静です。選手って意外と試合中とか1プレーが終わった時に監督の顔を見たりするものです。その時に常に堂々と変わらないと、選手たちも安心してプレーできます。

 レアル・マドリードは、負けなしでCLに優勝したのは初めてだそうです。15回目の優勝もすごいことですけど、負けないでCL制覇というのも、本当に今季のレアル・マドリードを象徴していると思います。ラ・リーガでもズバ抜けて強い力を見せて優勝しましたし、今季は本当に強かった。

――林さんがこの試合のプレビューで「レアル・マドリードは形がないのがスタイルだ」と話されていましたけど、そうしたチームが頂点を取るというのは潮流ですかね?

 いや、これはレアル・マドリードにしかできないですし、やはり後半とかも配置を変えたりしていますよね。アンチェロッティ監督も、アシタントをされている息子のダビデ・アンチェロッティコーチもそうですが、修正が早いなと。形がないように見えて、修正が早く、そこでまた形が変わってくる。監督の力というのも、すごく感じたシーズンではありましたね。

プロフィール

  • 林 陵平

    林 陵平 (はやし・りょうへい)

    1986年9月8日生まれ。東京都八王子市出身。ジュニアからユースまで、東京ヴェルディの育成組織でプレーし、明治大学を経て2009年に東京ヴェルディ入り。レフティの大型FWとして活躍した。10年に柏レイソルに移籍し、11年にJ1優勝を経験。その後、モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、再び東京Ⅴ、FC町田ゼルビア、ザスパクサツ群馬でプレーし、20年に現役を引退。Jリーグ通算300試合出場67得点。現役時代から海外サッカー通として知られ、メディア出演多数。現在はプレミアリーグからJリーグまで幅広く解説を務め、トップランナーとして活躍中。

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